平成26年度の事業報告書
26年4月1日から27年3月31日まで
特定非営利活動法人 自然環境ネットワーク・射水市ビオトープ協会
1 事業の成果
(1) 自然環境の調査・観察・研究事業は、富山県西部の河川における水生昆虫の定点調査を行った。
河川、湖沼の環境指標生物となっているカワゲラ・カゲロウ・トビケラ等の定性調査・定量調査を行い、採集・分類・統計を行った。
(2) ビオトープの形成及び維持管理に関する事業は、射水市の平成26年度公募提案型市民協働事業に「生物多様性保存型里山ビオトープの形成に関する事業」として提案し採択された。平成26年度とやまの森づくり提案事業に採択された。平成26年度セブンイレブン記念財団活動助成を受けた。
射水市青井谷の里山地域に多自然型ビオトープ池を1ケ所造成した。(合計2ケ所となった)
その維持管理を通して地域在来生物の保存(特にモリアオガエルとクロサンショウウオの産卵池として活用)を図った。
平成25年度に造成した第一ビオトープ池では、モリアオガエルが産卵しクロサンショウウオの幼生も見つかった。平成26年度に造成した第二ビオトープ池では、ゲンジボタルのエサとなるカワニナが多数自然繁殖し、ゲンジボタルの手がかりを得た。
自然観察会・環境セミナー等を開催し、子どもの健全育成や社会教育の推進を図るとともに生物や生態系の多様性の理念の普及を図った。
(3) 里山保全・整備事業は竹を約1200本伐採し、その跡地に広葉樹を約100本植樹して山林の保全を行った。
(4) 竹資源の有効利用に関する事業は、とやまの森づくりサポートセンターの竹チップ機を活用し竹のチップ化作業を行った。竹チップをカブトムシの繁殖用施設に使用し約1000匹のカブトムシの幼虫が育った。
竹炭窯を1基設置し、竹炭の製造を行った。
(5) 法人の目的を達成するために必要な事業は、(公財)日本生態系協会NPO法人日本ビオトープ協会主催の講習会や研修会に参加した。